変装し、エルミアという人物に上手く成りすましたサーシャ
物陰から見守るリュシアンたちに気づくはずもなく、ボスと呼ばれる人物の元へと連れて行かれてしまった…!
リュシアン「お前というやつは、一体何処まで足を引っ張るつもりだ!!」
アーセラン「あの状況じゃしょうがねえだろ!それに、お前だってどうするつもりだったんだよ!」
「………。」
「………。」
リュシアン「……!今はそんなことしてる場合じゃないな、早くサーシャと合流しなければ」
アーセラン「ケッ!そのとおりだぜ…」
アーセラン「サーシャさん…そういやさっき”エルミア”って呼ばれてたけど、あいつら上手い具合に勘違いしてるみたいだな」
リュシアン「あの連中は上手く行っているようだが、”ボスにはもう会っている”とも言っていた」
アーセラン「あ!あの死霊術の女、今から、ボスに会いに行くって言ってなかったか?そしたらサーシャさんがエルミアじゃないってバレちまう!」
リュシアン「ああ、急がなければ!」
リュシアン「こっちでいいのか?」
アーセラン「こっちはもうひとつの牢屋と、エントランスへ繋がる扉がある」
アーセラン(…しっかし連中はどこで集まってるんだ?)
死霊術師「そんなことはわかっている!!」
リュシアン「!!」
「ボス待たされるの嫌いなんですから、早く行かないと…」
「今俺にとって大事なのは、ボスのことより、俺の”巻物”が無くなっていることだ!!」
「はあ、だったらどうして”図書室”なんかに置きっぱなしにするのですか…あなたの研究をバカげてるって思ってる人が多いのに、きっと誰か捨てたのでしょう…。」
「くそ!なんで俺の研究を理解しないんだ!召還術は死霊術の研究のためにもなるのに…!」
「さあさあ、ここでなにを言っても私しか聞いてませんよ、行きましょう。」
「ああ!集まってる奴、片っ端から問い詰めてやる!」
アーセラン「………行ったか?」
リュシアン「ああ、どうやら、あっちが集会場所のようだ…」アーセラン「!!」
アーセラン「あれは!!」
アーセラン「俺の荷物!!」
アーセラン「あーよかったよかった!!ったくこんなとこに捨て置きやがって!」
リュシアン「ん?そんな鞄だったか?」(※アップデートしました)
しゅば!!
アーセラン「よし!サーシャさんを助けに行こうぜ!」
リュシアン「………こっちが出口への扉か…」
リュシアン「お前、本当にいいのか?」
アーセラン「え?」
リュシアン「お前を許しているわけでも、心配しているわけでもないが。」
リュシアン「これから、大勢の死霊術師と対峙することになるだろう。お前、死ぬかもしれないぞ?」
アーセラン「………」
リュシアン「私は戦士だ。だが、おまえは商人だ。会ったばかりのサーシャにそこまでの義理もないだろう…もし生半可な気持ちで、足を引っ張るようなマネをするのなら、かえって迷惑だ。」
「お前の大事な荷物を持って、さっさと失せろ…」
アーセラン「ちょっとまてよ!! たった一人で戦う気か?正気か?それに、俺のせいで、お前の大事な人が危険な目にあってるんだろ…!!」
「………。」
アーセラン「ケッ…俺は確かに、お前からすれば、臆病だし、卑怯者だろうな…」
アーセラン「でも!!これだけはしないって誓ってることがある!!」
アーセラン「それは、女を見捨てることだ!!付いてくるなと言われようが、俺は付いていくからな!」
リュシアン「ほう…」
アーセラン「へっ!少しは見直してくれたか?」
リュシアン「ああ!しかし…」
リュシアン「なぜ早く言わんのだ!!」
アーセラン「うわっ」
リュシアン「お前、魔法が使えるのか……?!」
アーセラン「はあ?そっち?!炎魔法とちょっとした魔法シールドだけだけど…」
リュシアン「魔法か…!!これは…少し勝機が見えてきたぞ!!」
リュシアン「よし!行くぞ!!帰るといっても帰さんからな!!」
アーセラン「えーと…うん…」(コイツ人の話聞いてねえ…)
アーセラン「あ、まてってそんな急ぐなよ…!」
アーセラン「どんどん下がってる…どこまで地下がつづくんだ?」
キシ…ギシ…
キシ…ギシ…
アーセラン(なんだ…この音…近くなってるぞ)
キシ…ギシ…
リュシアン(どうやら、ここで当たりのようだ…)
(………んん!!)
ギシ…キシ…キシ
(アンデット…!!どうする?……サーシャさん見当たらねえけど…)
リュシアン(な、まさか…もうバレてしまったのか?!)
アーセラン(うわあ!まてよ、それじゃ集中砲火食らうぞ、具体的に作戦とかあるのか?)
リュシアン(気付かれずあそこまで近寄るのは難しい…となれば…)
リュシアン(正面突破あるのみ!!)
アーセラン(やっぱ俺、帰ったほうが良かったかも…)
リュシアン(とにかく間を詰められれば勝機はある…!)
リュシアン(よし!これを使おう…)
アーセラン(おいおい、そんな押し車、あっと言う今にバラバラになるぞ)
リュシアン(いや、魔法の盾となる、いい方法をおもいついた。)
アーセラン(お?なんだ?)
ひょいっ
リュシアン(これで……)
リュシアン「よし!」
アーセラン「え?」
リュシアン「さあ、死にたくなけばシールドスペルを唱えろ!行くぞ!」
ガッ!!
アーセラン「!?」
ガタガタガタ!!
アーセラン「そ、そういう…」
アーセラン「そいうことかああああーーーーー!!!」
うおおおおおおお!!!
つづく
コメント
書き込みはお初になります。
鋼鉄蒸気です٩(゚∀。)و
毎回楽しませていただいております。
活劇という感じでとても面白いですw
リュシアンさんの力で解決っぷりが素敵w
今後の更新も密かに楽しみにしておりますw
こちらでもありがとうございます!(´~`*)/
そうですね…私も気づかぬうちにいつのまにか活劇になっていましたw
(ラブコメのつもりだった)
リュシアンは思ったより暴れてくれて助かってますw
次回は戦闘シーンなので時間かかりそうですが頑張ります~(´д`)/
荷車に載せるときのアーセランが借りてきた猫のようでなんかほんわかしましたw
それにしても巻物・・・・召喚術・・・、いったいこの先どうなるのか、すごくワクワクします!
というかカバン落とすことできるようになってるですかー!?
これはすごくありがたいー!!!
>荷車に載せるときのアーセランが借りてきた猫のようで
二人は体格差があるので、こんなポーズ使ったら面白いかなと思いましてw
リュシアンならサーシャさんもアーセランもひょいっと持てそうです…
>いったいこの先どうなるのか、すごくワクワクします!
ワーイありがとうございます!一応、上手く行けば年内
もしくは来年の1月には最終話に出来るかもしれません!(゚д゚)
>カバン
そうそう、コリジョンとか軸がヘンテコですが
一応地面に落とせるようにしましたよ~
ブログのほうで区切りが付いたらお試しください~ヽ(*´Д`*)ノ
まさかの人力戦車ww
これはリュシアンさんの重戦車っぷりが溢れてる……!
そして斧がすごくよく似合いますね、映画の俳優のよう。
アーセラン君の装備ゲットでリュシアンさんの両手剣も手に入るかと期待してたけどこれはこれで……!
今後の展開が楽しみでたまりません!
>まさかの人力戦車ww
撮影が面倒ですが前々からやりたかったネタでしたw
リュシアンの荷物もここで撮り返そうかと思いましたが
オノと囚人服のほうが案外似合ってって
脳筋っぷりが発揮できそうだったのでこちらを採用しましたw
おお、映画俳優とはありがとうございます!(´~`*)/
また来月になると思いますが
初戦闘シーンがんばります…(難しそうですね…!)
火車にするのかと思ったらまさかのドナドナ(笑)
毎回笑いが止まりません、が、「なるほどこういう作戦もありか…」と研究対象としても見てしまう。
パクリはしませんよ!念のため!
続きが胸熱ですね!\(^o^)/
>火車にするのかと思ったらまさかのドナドナ(笑)
火車!?………そ、それは撮影が大変だから
考えなかっただけなんですからね!∑(゚Д゚)(作者も脳筋でした)
>「なるほどこういう作戦もありか…」と研究対象として
oh!研究ですかwパクりというか、レニィ式の押し車戦車とかも見てみたいですねw
引き続き、ブログ終わるまでがんがります~!(・ω・)ノ
わぉ!アーセランくん、思ったより男気あるんだなぁ。
普段はズル賢く生きていても、自分に科した絶対のルールに命さえ懸ける。
悪党に違いないのだけど、魂までは腐っちゃいない…(。-`ω-)+
そういうの、ちょっと好きです。そんなアーセランくんだから憎めないんだなぁ(*´ω`*)
そして「正面突破あるのみ!!」って、うぉい!マジか!?Σ(゚Д゚;)
さ、さすがリュシアン。戦士らしい発想だ…。
でも、少数で大群に突っ込むのなら「シールド荷車」は案外イケるかも。
敵陣のド真ん中に穴を開ければ、一気に接近戦に持ち込めます。
武器の間合いに踏み込んでしまえば、魔術師が戦士に敵う道理はありません!
問題は、その乱戦の中でアーセランくんが生き残れるかどうか…A;´Д`)“
生きろ!アーセランくん!!
ちょっと見直したアーセランくんと、本領発揮のリュシアン。
このままサーシャさんを救出して、無事に脱出できるといいのだけれど…!?
まだまだ、目が離せませんね!+(`・ω・´;)
【追伸】
今度、魔法教えてあげるよ。 byシン
>アーセランくん、思ったより男気あるんだなぁ。
彼は女性には紳士ぶる設定(ただの女好き?)なので
そうそう、おっしゃるとおり、悪党だけど魂までは腐ってないというのが
伝わって良かったです!(・ω・)ノ(シン君には少々いぢわるかもしれませんがw)
>シールド荷車
前々から考えてたネタでしたが、意外と絵にしてみると強そうですよねw
正面突破には持って来いの武器?ですw
リュシアンの作戦はそのとおり、ですが、果たして上手く行くでしょうかwヘ(゚∀゚ヘ)
(こちらに書いてしまって申し訳ないですが、シン君は魔術師というタイトルですから、
これから魔術師として強くなっていくのでしょうね!
アーセランよりもいろんな魔法が使えるのでしょうヘ(゚∀゚ヘ))
今回も魅力的な表情と仕草がとてもほっこり素敵でしたー!
火牛計のようなまさかの作戦、続きが楽しみでっす
>今回も魅力的な表情
ありがたきお言葉…!!今回もやたら苦労しましたが
更新したかいがあります(ノω`)
続きもがんがりますー!もうすこしだけ続くんじゃ!ヘ(゚∀゚ヘ)
リュシアンさんが思いのほか(?)脳筋な方で意外でした!w
アーセラン君が頑張ってるのが可愛い><
作戦もなんかもう面白すぎて画面の前で吹きましたw
次も楽しみにしています^^
>リュシアンさんが思いのほか(?)脳筋な方で
確かに、普段のSSだとあんまりそういう印象はないですねw
一応脳筋設定だったなあ…と自分でも思い出し
ブログのほうでは暴れてもらうことにしましたw
>アーセラン君が頑張ってるのが可愛い
おおヽ(*´Д`*)ノ ありがとうございます!
悪ガキとか小僧って感じのかわいさが出せればなあと思っておりましたw
またこの先も少し変?な展開を考えていますので
楽しみにしていただけると幸いです!(´~`*)/
そういうことかーーー!
てwwwwwww
お約束っぽいのにスカイリムのビジュアルで改めて見てみると吹いたw
自分がアニメ脳なせいか、お約束な展開を脳内で考え
いざスカイリムに反映すると思わぬビジュアルになり自分でも
これどうしようかなあ…∑(゚Д゚)となりますw
まあ、そのままやるんですがね…(゜ω゜´)