※画像を大量に含みますのでPC以外の観覧時はご注意ください。このお話は盗賊ギルド中のとあるクエストのネタバレを含みます。
~あらすじ~
彼は、ヴァレンウッドから遥々スカイリムへ来た商人のアーセラン。
スカイリムへ来て早々、いろいろあったけど…ようやく商売をはじめることに。サーシャがロリクステッドで捕ったシカ肉をヴァレンウッドの自前ブランド、高級、ボーンアロウの肉として偽装し売りつける作戦のようだが………
アーセラン「もうヴァレンウッドを出てから1ヶ月半か…」
アーセラン「やっと、商売が始められるんだな…」
アーセラン「よーし!気合い入れていくぞ!」
リュシアン「いいか、サーシャ、もしこういう風になったら……」
アーセラン「よお、シカ肉買取に来たぜ!」
リュシアン「!!」
アーセラン「!!!?」
リュシアン「あ!!ちょ、ちょっとまったー!違うんだ、違う!!」
サーシャ「アーくん!いらっしゃい、今ね、リュシアンに護身術を教えて貰ってたの」
アーセラン「…護身術ゥ?」
サーシャ「そう!私でもリュシアンを投げ飛ばすことができたのよ!」
アーセラン「へえ?!」
リュシアン「相手の力を上手く利用すれば、力の弱いものでも、勝つことができる。今のご時世覚えておいて損はないぞ」
アーセラン「ふーん、まあ、そりゃあそうだけど……」
アーセラン「なーんだ、もっとイイこと教えてるのかと」
リュシアン「だ、だから、違う!!」
サーシャ「アー君、鹿肉なんだけど、これで良いかしら」
アーセラン「おおお!」
アーセラン「いいね、いいね〜!さっそく買い取らせてもらうよ!」
リュシアン「今日から売りに行くのか?」
アーセラン「ああ、もちろん!どうなるか楽しみだぜ」
サーシャ「もう行っちゃうの、もう少しゆっくりしていかない?」
アーセラン「悪いけど、今度にするよ、早いとこコイツを売ってこなくっちゃな!」
アーセラン「そんじゃ、成功を祈ってくれ!またな!」
パタン!
リュシアン「ほう、えらく張り切っているな」
サーシャ「アー君、うまくいくといいね…」
アーセラン「さあさあ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい!」
アーセラン「ヴァレンウッド最高級の干しシカ肉だよ〜!」
アーセラン「知る人ぞ知るブランド品、ボーンアロウの干しシカ肉だ!」
アーセラン「お姉さん、そこのお兄さんも、今日は特別!ほらほら、食べてみて~!」
「ん…まあ美味しいわね…」
(うーん…旨いが、ハンツマンの肉とあまり変わらないような…)
アーセラン「おおっと、お兄さん…」
「!!」
アーセラン「ヴァレンウッドはね、肉の味に関しては本当にうるさいんですよ」
アーセラン「しかーし!当店の干し肉はそんなボズマーも認める一級品!」
アーセラン「たまーに、どこぞの品と比べても分からないって言う、ちょっと乱暴な旦那が居たりするんですがねぇ……」
アーセラン「この深い旨みと、極上の塩の甘い香り!!すぐお分かり頂けるでしょう!」
アーセラン「アナタが普通の…」
アーセラン「舌をお持ちなら…」
「お、おお!」
「確かに違うぞ!この…風味、他の肉とは格別だな!!」
「え…ええ、このお肉、他と違うと思ったのよ!」
アーセラン(まあ、わりと普通の肉なんだけどね)
アーセラン「さあさあ、この辺じゃ食べられない、ヴァレンウッドの干し肉だよ〜!酒のつまみに持ってこいだ!」
「見ない顔だな…ヴァレンウッドの肉?……大丈夫なんだろうか」
「ああいう露天商はだいたい信用ならないわ、いきましょ」
アーセラン「さあて、今日の売り上げは…と…」
アーセラン「って…………あれ、こんなもん!?」
アーセラン「人が集まったわりに、意外と売れてねえな、つかみは良かったと思うけど…。」
「お母さん見て、変なエルフが居るわ!」
「しッ!見ちゃいけません、早く歩くのよ…」
アーセラン「……この閉鎖的な場所じゃあ、同族でもない限り、馴染むのに時間がかかりそうだぜ。」
アーセラン「…それにしても、ここの醸造所は盛況だな」
アーセラン「ねえねえ、ちょっと、おっちゃん。」
アーセラン「ここのホニングブリューって流行ってんの?」
「よそ者かァ?いいか、教えてやる。ホニングブリューの蜂蜜酒を飲むのが真のノルドだ!」
「最近、害虫問題をとやかく言う奴もいるが…ブラックブライアの泥水よりはずっとマシだ!」
「あいつらは信用できねえからな、よーく覚えておけ小僧!」
アーセラン「…ふーん信用ねえ。」
サビョルン「おーい、そこのお前ー!一体昨日から、何をやっている!そこでの商売、野宿は禁止だぞ!」
アーセラン「お!アンタ蜂蜜酒のオーナーさん?丁度話がしたかったんですよ…」
サビョルン「そうだが……まさか、ここでの商売を許可してくれ、なんていう話じゃないだろうな」
アーセラン「そのとおり!」
サビョルン「ダァー!!駄目にきまっているだろう!ホワイトランへいけ!!」
アーセラン「ホワイトランは行ってみたけどさあ、同業者も居るし、商売するには保証人が必要だって…」
アーセラン「あ!そうだ。おじさんが俺の保証人になってくださいよお、そしたら、ここから退きますから!」
サビョルン「あのなあ…なんで俺が良く分からないエルフの保証人にならなきゃならないんだ!とにかく、そこに居られると迷惑だ!何処でもいいから他所へ行ってくれ」
アーセラン「あ!待ってくれよ」
アーセラン「ならさ、俺の商品をアンタの店に置いてくれよ、良い肉だから蜂蜜酒に良く合うし、蜂蜜酒の売り上げアップにも繋が…」
ザッ!!
サビョルン「よそ者のたわごとは聞かん!」
アーセラン「うわっ!」
サビョルン「いいから、その薄汚いベッドロールを片付けて、さっさと消えろ!!」
アーセラン「あ~あ、この場所結構良いと思ったのに…あの野郎、これくらいで俺が諦めると思うなよ…!」
アーセラン「こうなったら、意地だ!!どんな手を使ってでも、ここでの商売許可をとってやる!!」
………ポツ
アーセラン「ん?」
………ポツ…ポツ、ポツ
ザァアアアアアアア
アーセラン「ええ!?」
アーセラン「ちょ!うわわわ!なんだよ、さっきまで晴れてたのに!」
アーセラン「あーもう!!、本当に今日はツイてねえな、凍えちまう!」
「!!」
アーセラン「あれは…倉庫…閉め忘れか?」
アーセラン「確か、あいつ”外”で野宿するなといったよな。」
アーセラン「…………」
アーセラン「おっ邪魔しま~す!誰かいますかぁ?」
ゴオォォ…パチパチ…
アーセラン「醸造のボイラーか…暖っけえ!」
アーセラン「誰もいねえみたいだし、野宿じゃないならいいんだよな、しばらく雨宿りさせてもらうか。」
アーセラン「これからどうするか……明日また考えよ……」
…………
カサカサ…
カサカサカサカサ…カタッ……カタカタ…
カサカサ………カタカタ…
アーセラン「なんだ?!」
アーセラン「そういえば、さっきのおっちゃん…“害虫問題”とか言ってたな…
ったく、スカイリムに来れば虫ともおさらばだと思ったのに…」
アーセラン「あのドアの向こうか…」
………
シーーン………
アーセラン(あれ、音が消えた?なんだろ、変な臭いだな……)
アーセラン「ん?ベアトラップ…」
アーセラン「こ、これって……」
アーセラン「洞窟…?」
アーセラン「洞窟を利用した貯蔵庫か…?」
アーセラン「うえ、それにしても、あんまり使ってない感じだな…」
アーセラン「もしかして、ここまで酷い衛生状態なんて、誰も知らないんじゃあないか?そうだとすれば…アイツの弱みを握れるかもなァ…」
アーセラン「まだ奥がある…」
アーセラン「お、急に開けたな…」
アーセラン「一体ここは…………」
アーセラン「うっうわああああ!」
ピタ…
アーセラン「び、びっくりしたあ…すみません…醸造所の方です…か?」
アーセラン「あの、悪気は無かったんですがね、ちょっと迷い込んじゃいまし…」
アーセラン「ひッ…!!スキーヴァー!」
アーセラン「なんで…こんなに………!」
「………」
「見ぃい……」
「たあぁ……」
「なぁあああ…」
ちょっとした好奇心を持ったばかりに、ホニングブリューで思わぬものを目撃してしまったアーセラン!果たして生きて帰ることが出来るのか!?
後編へつづく!
(web拍手で12話へコメントを下さった方、ありがとうございました!拍手、コメント頂けると大変ハゲみになります。)
コメント
アーセランがホニングブリュー前に登場していたのにはこんな裏話があったとは・・・!
そのうちホニングブリュー自体をどんどん侵食していきそうでコワいw
ところでリュシアンとアーセランの凸凹コンビっぷりはみててほほえましいです
それに護身術までマスターしていたなんて・・・、並みの戦士じゃ歯が立たないんじゃないだろーかw
>アーセランがホニングブリュー前に
最初は全然考えず配置しましたが、ホニングブリューにはアレな秘密があったなーと思い出して、配置場所ともリンクするし、アーセランを放り込んでみたら面白いかも!(酷)と思い今回のお話を考えました。
>リュシアンとアーセランの凸凹コンビ
今回はあまり出てきませんが、この二人以前よりは仲良くなったようです(?)
しかし、リュシアンは、護身術(体術)やグレードソード使いってもうエルフから全速力で遠ざかってますねw万が一、魔法を覚えても、物理の方が強そうです…
更新お疲れ様です。
まさかここに話が繋がってくるとはw アーセラン君は巻き込まれ体質ですね
ありがとうございます!
せっかく面白いクエストだったので、無理やり繋げてみました(´∀`)
もはや、そういう体質なんでしょうねwアーセランはトラブルに巻き込まれていない時の方が少ないかもしれませんw
後編も地道に頑張ります(=゚Д゚=)ノ
先が見えない展開にワクワクがとまりませんなヽ(゚∀。)ノ!
一瞬どなたかと思いましたwありがとうございます!
後編もなんとか楽しんで頂けるよう日々の妄想を精進いたします!<(´∀`)/
Nadiaでございます♪( ´▽`)
更新楽しみに待っておりました(≧∇≦)
のっけから大人の時間を思わせるシーンが登場するとはビックリです!
ああっ!
とうとうリュシアンさんが我慢出来ずに!?
あっ 違ったw
今回のお話はアーセラン君の性格が凄く出ていた気がしました。
ホニングブリューの前で勝手に露店を開いて、ノルド?の叔父さんを言葉巧みに操って味方に引き入れる。
まさに商人の鏡ですな♪( ´▽`)
中でも一番気になったのが、商売中でも荷物背負っている所で、中判の醸造所で寝ようとしている時にはちゃんと外しているんですよね。
なるほど〜衛兵にでも見つかったら即逃げようって魂胆かな?
狡猾さもまた一級品ですねw
何気ない作り込みは物語りの基盤ですので、スゴイなと思いました(≧∇≦)
後半が楽しみです♪( ´▽`)!
ちなみに肉を最初に食べたおじさんのフォークの位置がうまい具合に重なって、最初みたらリンゴ?食べてるのかな?
と思ったら、後ろのニワトリだったw
肉だけに肉繋がり!
楽しみにしてくださりありがとうございます!
>大人の時間
バーンとドアを開けたら…なんていうちょっとラブコメ的なのをやりたかったのでw(。-ω-)反省していません()
>アーセラン君の性格が凄く出ていた
今回はアーセランが主人公なので、前回ではあんまり分からなかった普段の彼の性格や、考え方が分かるようにしたかったので、そう言って頂けてよかったです!
>中でも一番気になったのが
荷物について言及されるとは!鋭いですw
実は、露天商売中、一回荷物をはずして撮影しようとしたのですが、商売中はお客に集中するため、荷物がかなり無防備になってしまい、アーセランなら仰るとおり、いつでも逃げられるよう考えるし、置き引きされることも配慮して、背負ったまま商売するだろうなーと思い、背負ったままにしました
寝るときも本当は、荷物を抱え込んで寝るような感じにしたかったですw
また、地下へ向かうときには、いない間に荷物を盗まれないよう、再び荷物を持たせました(結構用心深いですねw)
でも、そういうこのキャラクターならどうするか、といった細かいところも考えると楽しいですよね(´▽`)
後半もなんとか頑張ります!
(あらニワトリが刺さってましたねw)
商人の血が騒ぐのか、アーセランくんヤル気満々ですね!(*´ω`*)ムフーン
安い品物でも良く見せる方法はいろいろありますが、やはり客を『釣る』のが一番です。
そこはさすがにアーセランくん、商人ならではの話術で、見事『おいしい客』を釣りましたね!フヒヒw
それにしても、嫌な予感が的中…。
ホニングブリュー地下の『見てはいけない秘密』を目撃してしまった、アーセランくんの運命は?
相手はスキーヴァーとはいえ、群れになると厄介です。ましてやアーセランくんは戦士じゃないし、これは結構ピンチなのでは…(;゚д゚)
どうなっちゃうのコレ?ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿
【追伸】
子供に試食させる→『どう?美味いだろ?』→『うん!おいしい!』→『お母さま!どうでしょう、お子さんもお気に入りのようですし…この機会にぜひ!』
私はコレで、クリスマス用ローストチキンを例年の 3 倍 売りました(ドヤァ
アーセランくん、狙い目は子連れのママさんだ。(ΦωΦ)フフフ・・・・
>商人の血が騒ぐ
ようやく、本領発揮できるので、やる気MAXです!
私自身があまりそういった経験が無いので、書くのが大変でしたが、観光地の強引な商人といったイメージで考えましたw
>『見てはいけない秘密』を目撃してしまった、アーセランくんの運命は?
今回は、戦士でもないアーセラン一人ですから、次回、どうなることでしょうw(私も心配です;)
でも、物語って主人公がピンチになるほど面白いので、後半もどんどんピンチに追い込みますよー!(酷)
>ローストチキンを例年の 3 倍 売りました
なんですとー!w|;゚ロ゚|w すごいです!リアル商人じゃないですか!
なるほど、先にお子様を攻略すれば良いのですねwアーセランにありがたいアドバイスをありがとうございます!w
アーセラン君 ねんがんの しょうばい かいし おめでとうございますw
お馴染みのあの場所でやおら露天始めちゃうのが素敵ですヽ(=´▽`=)ノ
渾身のちゃっかり者でとても面白かったです!後編も心待ちにさせていただきます~
ありがとうございます!(=^x^=)
やっと商人らしい事が出来ました…!
ホニングブリュー前はプレイヤーもよく通る場所なので、商売するのには良いんじゃないでしょうかw
後半も更新がんがります(=^x^=)/
新連載お疲れ様です!
こんどこそ、追いかけて楽しむ予定なので、楽しみにしています。
skyrimのネズ○男ことアーセラン君の物語!
なのだが、さっそく毒ネズミたちに絡まれる羽目になっとるwww
ThiefGuildのお仕事中に、こいつらに何度「You died」させられたことか(# ^ω^)
ってあれ?ボズマーって「動物操作」を持っていたよね
ピンチなのはむしろ向こうでは・・・。
名も知らぬ魔術師よ!おとなしく齧りつくされよ!アーセランの明日の商売のためにwww
それでは、”Shadow hide you.”
ありがとうございます(=^x^=)
連載と言っても前後編ですが楽しんで頂けると幸いです。
うーん…(汗 そんなに上手く行くかな?
次回お楽しみに……
[…] 一応アーセランの営業活動、後の小話、スキーヴァーがきれいになるまで。 […]