リュシアン「これは…」
アーセラン「………」
「……な…」
「なんだこれは!!」
アーセラン「えーと、よく分からねえが…」
アーセラン「召喚したんだからこっちのもんだぜ!へっ!やっちまえ!!」
「くくく…!!そいつは、そんなに簡単な代物じゃあない…」
「何!?」
「フハハハハ!!残念だったな!そいつは俺が研究に研究を重ねた、言わば、炎の精霊の亡骸を復活させた死霊術!」
リュシアン「死霊術!?」
「そう、しかも!こいつはまだ開発段階の代物でなァ!この精霊は召喚者にも誰にも従わず、いつ爆発するかも予測不能だ!今更何を召喚しようが、貴様らの運命はどっちみち燃えカスということだ!!ヌハハハハッ!!」
「爆発!?」
「………」
アーセラン「ってことは…それってお前らも危険なんじゃあ…」
「………」
「そうだな。」
「何ィーーーー!?」
「ちょっと!!あたしの砦を破壊する気!?どうしてくれんのよ!!このハゲ!!」
「お前、またそんな研究してたのか!!今すぐ魔法を消せ!!」
「無理だ。」
「なんだとー!?」
ゴゴゴゴ…「!!」
「と、とにかく退却ーー!!」
「畜生!逃げろおおおお!!」
「きゃああああ!!」
「フン…!そこの扉は簡単には壊せないわよ!せいぜいその精霊と一緒に灰になりなさい!!」
バタン!!
アーセラン「え、あっちからも出られたのか?!」
アーセラン「ちょ、ちょっとま…!!」
カッ……!!
ゴォオオオオオ…!!
アーセラン「うわあ!!炎が!」
サーシャ「きゃああ!!」
リュシアン「しまった!!」
リュシアン「囲まれた!!」
リュシアン「ク…!!」
ドンッ!!ドン!!
リュシアン「クソ!!開かない!!」
アーセラン「ぐぐぐぐ…び、びくともしねえ!!」
サーシャ「お願い…開いて!」
リュシアン「これは…中からも鍵が…」
アーセラン「やべえ!や、このままじゃ…ば、爆発…」
リュシアン「おまえ!!その大きな荷物の中に、ロックピックぐらいないのか!?」
アーセラン「!!」
アーセラン「あ、ロックピック!?」
アーセラン「ちょっと待て!えーとロックピック…たしかロックッピック…あれ?ない、ないない!!」
リュシアン「くっ!!これならどうだ!!」
ガキィッ………!!
リュシアン「ぐぬうううううう!!」
ギギギギ…
ミシミシ…
サーシャ「扉が…!!リュシアン、がんばって!!」
リュシアン「あと…も、もう少し…」
グッ!!
バキッ…!!!
リュシアン「は!!」
リュシアン「そ、そんな」
サーシャ「…剣が…!!」
グォオオオオオオ!!
サーシャ「リュシアン!!」
リュシアン「サーシャ…!!」
セオラング「ク~ン…」
リュシアン「セオラング…」
リュシアン「…これまで…なのか?」
アーセラン「駄目だ!!今役に立つもんがねえ!!」
アーセラン「あーーーー!!畜生ッ!今まで、正直に生きてきたのに!俺が何、悪い事したって言うんだ!!」
アーセラン「ゼニタール様、ディベラ様よお、こんなのあんまりだ…!!」
チャリン……
アーセラン「?」
アーセラン「!!」
「これは…あの時の…」
バチン!!
ドォォオン!!!
「助かった……」
「砦はなんとか無事のようね…」
「ぜえぜえ…俺の精霊が…」
「はあ~砦を補強して片づけしなきゃ…まったく誰のせいかしら…」
「あいつ等の死体、使いたかったのに…!勿体無いことしたわね!」
「ま、あの火力じゃ今頃、灰になってるだろ…あきらめるんだな」
エルミア「………」
エルミア「い、一体何が起きていたの?」
タッタッタッ…
ワゥーーン…!
「……はあはあ!」
アーセラン「いやっほおおう!!」
アーセラン「やったああ!俺たち生きてる!!」
リュシアン「ここまで来ればもう大丈夫だな……
しかし、お前が牢屋の鍵だと思ってくすねたのがあの扉の鍵だったとはな…助かったぞ」※6話
アーセラン「へっ役に立っただろ!」
リュシアン「見ろ、夜が明ける…」
サーシャ「きれいね…」
リュシアン「ああ……」
「!」
リュシアン「さて…」
リュシアン「アーセラン!」
アーセラン「!!ぎくっ」
アーセラン「な、なんでしょう…」
リュシアン「なんでしょうじゃない!」
リュシアン「これでお前の目的は果たされた訳だ、約束どおり、残り1000ゴールド、渡してもらおうか?」
サーシャ「あれっ、ウィンドヘルムへはいいの?」
リュシアン「ああ、最初からこいつは私達を騙し、砦に連れて行くことが目的だったんだ」
サーシャ「えっ?」
アーセラン「あーー悪かったよ…!死霊術師の連中にアルトマーの実験体連れてこなきゃ殺すって脅されてなきゃ、俺だってこんな事しなかったさ!」
サーシャ「そ、そうだったの…」
サーシャ「アーくん!」
アーセラン「!!は、はい!」
サーシャ「どうして言ってくれなかったの?分かっていれば、私、もっと助けになれたのに…」
アーセラン「サーシャさん……」(め、女神かッ)
リュシアン「全く、お人好しが過ぎるぞ、サーシャ…ん?!」
「んん?!」
リュシアン「ない…ないぞ!!」
サーシャ「?」
リュシアン「前金で貰った1000ゴールドがない!」
リュシアン「ああ!待て!!」
アーセラン「わりい!これは商売をはじめるのにどうしても必要なんだ!」
リュシアン「逃がすか!!」
アーセラン「……!」
アーセラン(お、ラッキー!)
アーセラン「てい!!」
リュシアン「!!」
サーシャ「ええっ!?」
アーセラン「いよっと」
アーセラン「サーシャさん!ありがとうな!いろいろ迷惑掛けちまったけど、サーシャさんはホントに命の恩人だ!今回のこと、一生忘れないぜ!」
アーセラン「リュシアン!礼は…えーと後日考えとくぜ!そんじゃ、またなァ!」
サーシャ「アー君またね!」
リュシアン「コラー!!ま、待て!は…はあああ」
「ーックショい!!」
砦から無事脱出できたが、報酬なしのまま、アーセランに逃げられてしまったリュシアン、サーシャ!彼の約束は今度こそ守られるのだろうか…?
つづく!次回最終回(の予定)
コメント
うわぁーいハッピーエン…ド?
皆いいキャラしてていいいですね~
次の冒険も楽しみにしてます!!(^w^)
このままだとハッピーエンドかは微妙な状況ですねw
まだ終わってませんが、この話を考えたお陰で
以前より三人のキャラクターがそれぞれ自分で動けるようになった気がします(´~`*)
次の冒険やお話もいろいろ考えてたりしますのでOTANOSIMINI☆(ノω`)
みんな無事脱出出来た様で良かったです。
サーシャさんはやっぱり女神だった・・・。
敵すらも殺したくなかったので、全員無事ルートになりました(・ω・*)
サーシャさんは性格が女神さまですが、誰にでもそうなので困り者ですw
次回、ちゃんとハッピーエンド?になるよう更新がんばります~ヽ(*´Д`*)
やったー! 脱出成功!!ヾ(´∀`*)ノ
砦ごとフッ飛ばすかという大爆発でしたが、全員無事で本当によかった!
アーセランくんが開錠に失敗した時のあのカギが、まさか出口のカギだったとは…。
リュシアンの剣が折れてしまった時はどうなることかと思いましたが、最後の最後でいい仕事をしましたね!∑d(`・ω・´)+
熊に跨り去っていくアーセランくんが、今後は変な商売をしないことを祈りつつ、見送りたいですw
それにしてもあのハゲ術師、とんでもないものを考えましたね。
というか、蘇生する意味はあるのだろうか? 再度召喚すれば良いのでは…A;´Д`)“
おまけにジェイ・ザルゴよろしく巨大化付属&制御不能の失敗作。
まったく、やれやれだぜw┐(・´ω`・)┌
何はともあれ、サーシャさんマジ女神ってことで一件落着。
前金を持ち逃げされた挙句、リュシアンが風邪を引いてしまったようですが…二人が幸せならOK!
最終話、楽しみに待ってます!
…報酬、取り戻せるといいね(´・ω・`)
>やったー! 脱出成功!!ヾ(´∀`*)ノ
とりあえず、もう暗い砦の撮影に飽きたので脱出できて私もホッとしましたw
>アーセランくんが開錠に失敗した時のあのカギが、まさか出口のカギだったとは…。
一応、6話の段階で複線として考えていましたが、ちょっと忘れられてた感がありましたw
剣が折れてしまったので、次回のお話では少し武器を変えようかなと思っております
ハゲ術師>
ハゲ氏は死霊術を研究するあまり、精霊、デイドラはどうなのかと思いはじめて
止まらなくなってしまったのでしょうw意味はホントにありませんねw
スカイリムの大学でもやはりよく分からない魔法が研究されていたので
こんな研究者も居るんじゃないかなと思い登場させてみました
しかし、ジェイザルゴの魔法のほうがまだ、有益性がありますねw
最終話、更新できるようがんばります~(・ω・*)ノ
アーセランの 「あーでもないこーでもない・・!」 ってバッグからアイテムだしてるシーン最高でしたw
ちゃっかりディベラさま出してるあたりが彼らしいですねw
それにしても爆発寸前のシーンの背景が赤く転倒してて非常に緊張感があったし
無事に砦から脱出できた夜空のシーンはハッピーエンドって感じですごくよかったです!
居眠りする熊にまたがって逃げ出すアーセランもまたいい味だしてますなぁ~♪
>アーセランの 「あーでもないこーでもない・・!」 ってバッグからアイテムだしてるシーン
せっかく大きな鞄を持ってるので、入れたかったシーンです(`▽´*)
中身は完全に「ガラクタだって言う奴もいるが、俺は宝物だと思っている」ですがw
>爆発寸前のシーンの背景が赤く転倒
かなり前から爆発、火災シーンをやりたかったのでいろいろ検討してSSAssist Tools で
赤い光源を使用して、Ponzuさんの「Ponzu Explosion SweetRoll」で火を噴くスイートロールを多数設置して
爆発のタイミングでSSを撮りました、炎に包まれてる感を演出できたかと思いますヘ(゚∀゚ヘ)
>脱出できた夜空のシーン
脱出できて、晴れ晴れとしてスカっとする感じにするには、どうしたら良いか悩みましたが
晴れた空よりも夜空の星のほうがしっくりきたので、そっちになりました
これで砦のSSを撮らなくてすむかと思うと嬉しいですw(´ω`;)
>熊にまたがって逃げ出すアーセラン
フォロワー拡張MODでフォロワーがランダムに乗り物に乗るシステム?を使用した際
たまたまアーセランが熊を召喚して乗って付いて来たのがきかっけです
動物操作の力も展開で使いたかったので、ちょうど良いなと採用しました(´~`*)/
初めまして(≧∇≦)今日初めて読ませていただき、つい夢中になってイッキ読みしちゃいました(>人<;)
すご〜い、あんなポーズとかこんなポーズとかどうやってやったんだろう?って驚きの連続です(≧∇≦)
特にシールド魔法使わせながらってどうやったのか、教えて欲しいです(≧∇≦)
ツイッターの方でフォローさせていただきました(>人<;)
次回作を楽しみにしております(≧∇≦)
はじめまして、なんと、一気読みですか∑(゚Д゚)長いのにありがとうございます!(´~`*)/
ツイッターでもフォローありがとうございます!
ブログ中のポーズはポーズMODをお借りしてるところもありますが
ほぼワンシーンの為にオブジェクトポーズも含め雑ですが、自作でやってます(ノω`)
>特にシールド魔法使わせながらってどうやったのか、教えて欲しいです
10話は撮るのにかなり苦戦しましたが
フォロワーに意図した魔法を使わせるのは難しいので、シールド魔法のところは
フォロワーではなく、プレイヤーのアーセランで撮っています
なので、同じく、死霊術師のボスも上級魔法を打つシーンではプレイヤーがやっております(・ω・)ノ
映画でいうスタントマンみたいな役割でしょうか
なので現場にはアーセラン、時にリュシアンが二人居たりしますw
他にもいろいろ変な方法でssを撮ったりした回でしたが、また
余裕が出たら紹介記事でも書いてみようかと思います
次回12話も年内には怪しいですが製作中ですので、その時は
またお時間ありましたら読んでみてください(><)
質問ありがとうございました!
あけましておめでとうございます。
いつもルシエンさん達の冒険譚を楽しみにしておりますw
実に人間味溢れるキャラの構築、個性も際立っていて本当に素薔薇しいです。
活き活きとしているのはやはり愛があってこそでしょうねw
たまに挟むギャグの破壊力など本当に魅力的です。
今年も是非とも楽しいお話を期待させていただきたいと思っております。
オブリオンリーの時代遅れですが、今年もどうぞよろしくお願い致します。
それとリンクフリーとのことでしたのでリンクいただいていきました。
(゚∀。)و✧
あけましておめでとうございます!
新年更新が出来ませんでしたが、コメントありがとうございますw
>実に人間味溢れるキャラの構築、個性も際立っていて本当に素薔薇しいです。
アリガタヤー(ノω`)
やはり、完璧人間より、かなりダメダメな部分があるほうが、活き活きとしてくれるので
自分のキャラは駄目成分のさじ加減が結構多いのです;
それでも、憎めなかったり、いいなと思われるようなキャラクターが作れたらいいなと思っております
>今年も是非とも楽しいお話を期待させていただきたいと思っております。
次世代ゲームが発売されたりしていますが、表現ツールとして
自分が気に入ったものであれば、当分、離れられませんよねw
今年もMOD製作や、お話をいろいろと出来たらと思ってます、よろしくお願いします(´~`*)/
>リンク
お邪魔しているブログさんなのに、リンクが貼れていなかったりして
整備不足でして(((´ω`;) こちらからも後ほど、リンクさせて頂きますね~
ありがとうございましたヾ(ω` )/